物件そのものの評価も大切ですが、
もっと大切なのは
融資を申し込む人の個人属性です。
個人属性とは、
融資を申し込む人の
勤務先や年収などの
経済的・社会的背景のことをいいます。
その人に融資してもよいのか、
限度額はいくらにするのかを金融機関が
判断する際のポイントとなります。
金融機関では、
その人が将来にわたって安定して
返済ができるのか
どうかをチェックします。
その際にポイントとなるのが安定性です。
融資の返済は長期にわたるため、
たとえ現在の年収が高かったとしても
それが将来的にも保証されていない場合は
安定性が低いとみなされてしまい、
融資をする上でのリスクとして
扱われてしまう場合があります。
したがって、個人事業主よりも
サラリーマンや公務員のような人のほうが
融資を受けやすくなるケースが多いです。
さらに勤務先が大手企業であったり、
勤続年数が長かったりするほうが
金融機関からの評価は
上がる可能性があります。
ローンが通りにくい属性と
判断される事項として、
・無職
・非正規雇用
・平均給与が低い業種
・勤続年数が3年未満
・安定した収益をあげていない自営業
・転職回数が多い
このような条件の方が返済が
滞るリスクがあることが挙げられます。
ローンが通りやすい属性と判断される事項は、
安定した返済が可能なことや
高収入にあたるものが挙げられ
・平均収入が高い業種
・安定性が認められている業種
・安定した収益をあげている自営業
・社内で高い地位(役職)に就いている
などのような例があります。
具体的な職業でいうと、
医師や弁護士、
大手企業の社員や公務員などが
該当するといわれています。
融資審査の際に
金融機関がチェックする内容として、
融資申込者の信用情報があります。
過去の借入履歴や返済情報、
支払の遅延の有無などがこれに当たり
金融機関やクレジットカード会社は
指定信用情報機関に加盟することで
個人信用情報を共有しており、
もし悪質な支払い遅延などが
確認された場合は、
融資を受けることが難しくなります。
返済の滞納や自己破産を起こすと
滞納履歴や自己破産などの信用情報が
他の金融機関にも知られてしまいます。
事故として多いパターンは、
携帯電話料金の支払いの遅延があります。
引越しや改姓をしたときの手続きに
失敗してしまう人もいるようです。
信用情報が悪い場合でも、
その情報は5年~10年で抹消されます。
自分の信用情報については、
本人が請求することで
開示してもらうことができます。
借入をしたことがある場合や
滞納について身に覚えのある人は、
事前に信用情報を
確認しておくとよいでしょう。